秋単衣_久米島紬【着物コーディネート39】 2017.09.03 岡本有紀子 久米島紬の秋単衣です。久米島紬の独特な色合いは草木染め、泥染めならではのもので、肌に優しく、化学染料では決して出せないお色です。この染織により糸に膨らみが出て、保温力と保湿力が増します。草木染めは一般的に限られた色しか出せませんが、久米島では複合染めに挑戦し、根気よく重ね染めをして、より深みのある多様な色を出す工夫をしています。 コーティネート例 人間国宝、芹沢銈介(せりざわけいすけ)氏の帯を合わせました。「着物1枚、帯3枚」という言葉がありますが、帯、帯留め次第で、雰囲気が変わって見えます。見た目の印象だけでなく自分自身の気持ちも変わってくるのが、着物コーディネートの楽しさでもあります。 関連記事はこちらです。なでしこ柄の浴衣と白の紗献上【着物コーディネート㉗】染織家 鳥巣水子 (1925~2005年)「花絽織」丸帯とは?べんがら染の浴衣と献上帯【着物コーディネート㉒】夏のお出かけカジュアル【着物コーディネート㉚】白大島に野仁の帯【着物コーディネート⑭】